2015年12月29日火曜日

 大納会前日

おはようございます。

年内は明日までですが、一日早いご挨拶です。

残すところ本日含め2営業日となりました。今年はここ数年になく、商品相場は下げ相場となった一年でした。米国利上げや中国経済低迷、原油相場下落など要因は様々ですが、一般投資家の方々にとっても難しい一年だったと思います。

先週、後学のために証券外務員一種の資格試験を受験し取得いたしました。今では商品先物取引会社でも、証券やFXを取り組んでいる取引店も多く、またそういった店を利用されているお客様も多いのではないでしょうか。私達、商品先物取引外務員も商品知識だけでなく総合的な観点から判断していくスキルが求められてきました。

弊社では現在、残念ながら証券やFXは扱っておらず商品市場専業で営業活動をおこなっております。弊社の営業組織体は、海外からの市場参加者を扱う「国際法人部」、国内石油市場の現物デリバリーも扱う石油市場に特化した「エネルギー部」、そして一般投資家の皆様のフォローをさせていただく「オンライン事業部」と私の所属している「投資相談部」です。

資産運用の選択肢が多岐にわたる中、商品市場の役割は決してなくなることはありません。これからも今まで以上に、商品市場の有効性を十分発揮できるような情報提供や、専業としての知識など他社にはない部分でお客様に選ばれる外務員を志していく所存です。

今年一年、たいへんお世話になりました。


岡地株式会社 投資相談部
後藤 将




【今週の予定】
2月28日(月) <国内>
11月鉱工業生産(8:50)
<海外>
米2年国債入札
英国休場
12月29日(火) <海外>
米10月S&Pケースシラー住宅価格指数(23:00)
米12月CB消費者信頼感指数(30日 0:00)
米5年国債入札
12月30日(水) <国内>
大納会
<海外>
米11月中古住宅販売成約(31日 0:00)
7年国債入札
12月31日(木) <国内>
日本市場休場(大晦日)
<海外>
米新規失業保険申請件数(22:30)
米12月シカゴPMI(23:45)
1月1日(金)元旦 <国内>
日本市場休場「元旦」
<海外>
米国市場休場「New Year's day」
英国、ユーロ圏、香港、中国など休場
中国12月製造業PMI(10:00)


CFTC建玉明細 2015/12/22現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
37,677
68,044
-30,367
197,375
NY
154,276
127,849
26,427
405,294
NY
68,584
45,193
23,391
161,116
NY白金
47,679
24,753
22,926
69,653
NYパラジウム
22,265
22,233
32
23,778
NY原油
453,681
260,769
192,912
1,646,306
シカゴコーン
323,469
312,132
11,337
1,284,149
シカゴ大豆
122,560
157,041
-34,481
680,534

 先週から目立った変化は「コーン」のショートポジションが増えたところぐらいでしょうか。おそらくはこのまま年内を終えていくことになりそうです。
商品市場全体的には取組高が多くはなく、来年のスタートは巻き戻しからか、それとも新規に仕掛けてくるかは現段階では判断し難いです。


年末でもあり国内外ともに出来高の少ない状況です。



セミナー案内
https://www.okachi.jp/seminar/detail20150130t.php
 年明けも変わらぬご愛顧賜りますようよろしくお願いいたします。






2015年12月19日土曜日

年末肩透かし

おはようございます。

年内ビッグイベントを終え、残すところ数日。米FOMCの結果に期待していた買い方・売り方双方ともに肩透かしを喰らったような展開です。加えて昨日の日銀金融政策決定会合における追加緩和に対しても市場は短期的に振り回されるだけ。追加緩和といっても日銀が買い入れた銀行保有株の売却に対しての補完措置のもので実質的な緩和ではないと市場は評価しています。

【来週の予定】
2月21日(月) <国内>
11月コンビニ売上高(16:00)

12月22日(火) <国内>
2年国債入札
<海外>
米7-9月期GDP確報値(22:30)
米10月FHFA住宅価格指数(23:00)
米11月中古住宅販売(23日 0:00)
12月23日(水)祝日 <国内>
日本市場休場「天皇誕生日」
<海外>
米11月耐久財受注(22:30)
米11月個人所得・消費支出(22:30)
米11月新築住宅販売(24日 0:00)
米12月ミシガン大学消費者信頼感指数【確報値】(24日 0:00)
12月24日(木) <海外>
米新規失業保険申請件数(22:30)
12月25日(金) <国内>
11月家計調査(8:30)
11月有効求人倍率・失業率(8:30)
11月全国消費者物価【CPI】(8:30)
12月末権利取り最終売買日(年内受渡最終日)
<海外>
米国市場休場「Christmas Day
英国、ユーロ圏、香港市場など休場(Christmas Day
 来週は休日も挟み、週末には欧米はクリスマス休暇。年末特有で商いが細り値動きが無駄に荒っぽくなる可能性も。




CFTC建玉明細 2015/12/15現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
37,301
63,881
-26,580
194,196
NY
155,934
142,278
13,656
390,944
NY
71,479
55,902
15,577
166,864
NY白金
50,832
29,612
21,220
76,027
NYパラジウム
16,716
9,581
7,135
24,428
NY原油
472,228
261,717
210,511
1,678,527
シカゴコーン
327,416
280,369
47,047
1,263,718
シカゴ大豆
128,311
154,498
-26,187
692,992

結果的に、FOMC前にドル買い円売りポジションの巻き戻しが出ていた様子が窺えます。声明発表で知ったら終い。市場の期待とは逆に小さくおさまってしまいました。元々、従来のようにポジションが大きく傾いていないため動きは限定的。「金」が雇用統計反発の後の一段下落で買い越しはやや縮小しておりショート枚数は膨らんだまま。「原油」「コーン」は若干買い越し回復。


【ドル円 週足】
 日銀の今回の緩和策(?)は市場からは期待外れ。ドルが利上げしたものの対する円がこのような結果だとスムーズなドル高円安にはどうか?ファンドポジションは小さいので巻き戻しのような大きな動きは見られないと考えられますが、日銀の緩和期待がしばらく遠のく可能性もありドル売り円買いの動きが進む可能性もありそうです。まだ緩和状態が続くとはいえ、株価の動きにも黄色信号が出ているのでは・・・?


【NY金 週足】
 市場が期待している巻き戻しの動きがまだありません。急反発して転換と思いきやすぐさま反落し、下値確認の動き。ある評論家も『持久戦』と表現していますが、買い方にとっても売り方にとっても積極的に攻めのポジションは増やせずにいるかもしれません。今のような株価、ドルの動きを睨んだ展開が年末まで続いてしまうかもしれません。


【東京金 週足】
円高の可能性も高くなっているように思いますので、円高の動きだけから見れば下向きに・・・となりますが、ドル円だけの動きであれば国内価格は大きなレンジの動きにはなりにくいと考えます。やはりドル建て価格重視で見る必要があり、鍵はやはりNY金の“ショート”です。ただ今回のFOMCでキッカケが掴めておらず年末までじっくり見れるようなスタンスが大事と考えます。


【東京白金 週足】
 終値ベースで3300円を切ったのは1日のみ。意外と下値抵抗が強いのは確認できます。3300~3500円のレンジ相場になってきており、この動きが年末まで続くと見ておいたほうが無難かもしれません。買い方が制空権を回復させるきっかけは雇用統計発表時につけた3530円越えになると考えています。


【東京原油 週足】
 短期間で大きな下落。底買わずの考えでみないと大怪我します。


【東京とうもろこし 週足】
シカゴではファンド買い越しが回復してきています。先週、南米輸出拡大の見方が広がりましたが今まで織り込まれてきた材料でもありますのでそれほど下値不安は強くないと考えています。国内ファンド機関店は11月限の売玉を1月限に乗り換えてきており来週いっぱいはまだ期先が潰され期先2本の逆ザヤ状態が続くかもしれません。23000~24000円のレンジになっており、買うなら1月限22000円台なら安心か・・・。









2015年12月17日木曜日

ついに米利上げ

おはようございます。

注目の米FOMCを終え、大方の予想通りFRBは政策金利の誘導目標を0.25~0.50%に引き上げました。金利見通しについては2016年末で中央値が1.375%と9月時点と変わらずで4回の利上げが想定されています。また2017年末金利見通しは前回より下方修正されており引き上げペースは緩やかなものになるという見方は大きく変化がなかったようです。今後は利上げペースが焦点となり、経済動向によるデータ次第となりますが、当面次は来年3月の利上げがあるかどうかが注目点になります。

【NY金 日足】
利上げ発表前に動き値を出しています。利上げ発表後ドル高によりドル建て金は時間外で下げていますが、一応昨晩NYセツルメントでは転換線、基準線がクロスしチャートも好転に向かっています。欧米市場は本日これから反映されてきますが、素直に買い方針で見ています。

【東京金 日足】
陽線2日目。利上げ発表されてからの日中立会いでは4200円を一時的に回復した後ややダレた動き。声明発表後、ドル高の動きに戻っており市場参加者(買い方)が期待する劇的な変化は今のところ見受けられません。フロアポジションはやや売り手口多め。セミナーでもお話させていただいた方針は今のところ変わりません。

【東京白金 日足】
チャートで見ると「金」よりも先行して好転に向かっているように見えます。雇用統計時につけた3530円を上回れば本物と考えますが、まだ一貫した動きまでには至っていない様子。しかし、これで年内ビッグイベントも終わり相場は巻き戻す展開を予想しています。


【東京原油 日足】
ディーリング玉が多いと思われますが、とにかく取組高は急増中。昨日12/16で74257枚。27860円ま目先底とみていますが・・・。

【東京とうもろこし 日足】
もう少し経過を見ないと・・・。



2015年12月16日水曜日

人の裏に道あり?

おはようございます。

いよいよ明朝米FRBより金融政策が発表されます。
 
日本時間 12/17 4:00 米FOMC声明
            4:30 イエレン議長会見

米利上げ開始はもうすでに織り込み済みで、その後の金利上昇ペースは緩やかなものになるとの見方が広まっています。果たして本当に巻き戻しの動きが起こるのか?2008年にゼロ金利となり金融緩和策をとってきた米国は今晩転機を迎えます。


【NY金 日足】
FOMC声明発表直前まであと今晩1日。結局12月に入り安値更新した後はちゃぶついています。12/1時点のCFTC建玉明細での買い越し幅がミニマムとなっており米利上げを見込み売り込んで来た投機筋の玉はまだ市場に残っていると推測されます。年末にかけては手仕舞い優先となり反転は避けられず・・・というのが大半買い方の見方。


【東京金 日足】
 出戻り期待・・・しかありません。大半の個人投資家は買い玉維持で年越しを迎える構えではないでしょうか。FOMC後のNY反転を期待していますが、期待が高い分裏切られた展開のときにはその失望感も強くなります。いずれにしても明日は年内クライマックス。


【東京白金 日足】
本日以降上昇していくとW底形成で反転への期待が高まります。ここのところの南アランドの激しい動きの影響は少なく、「金」に比べても下げそうで下げない動きが続いています。反転が期待されます。鍵は『原油』か?


【東京原油 日足】
現在米議会で原油輸出解禁が議論されています。輸出解禁となれば世界的な需給が一層緩むと考えるのが一般的ですが、逆に米国石油生産業者からすると販路拡大につながり、米国内の供給過剰が解消されると見られているようです。取組高は国内ETN(上場投資証券)の影響で今月に入り大幅に増加しており、大きく反転するエネルギーが蓄積されてきています。


【東京とうもろこし 日足】
アルゼンチンのマクリ新大統領がコーン・小麦の輸出税廃止を発表し、南米からの輸出増加がはやされましたがシカゴの動きは限定的。国内では昨日納会をむかえ、シンポ①月限が発会。発会からいきなり波乱の動きとなっていますが、流動性の低さの表れで、材料的に大きなものは特段ないように思います。シンポ限月の手口など様子を窺いながら。



2015年12月12日土曜日

セミナー終了

先ほどセミナーが終了いたしました。

ご来場の方々ありがとうございました。拙い講演でしたが、これからも企画していきますのでよろしくお願いいたします。


【来週の予定】
12月14日(月) <国内>
12月調査日銀短観(8:50)
11月首都圏マンション販売件数(13:00)
会社四季報発売(新春号)
<海外>
ユーロ圏10月鉱工業生産(19:00)
12月15日(火) <国内>
5年国債入札
<海外>
独12月ZEW景況感指数(19:00)
米12月NY連銀製造業景気指数(22:30)
米11月消費者物価【CPI】(22:30)
米12月NAHB住宅市場指数(16日 0:00)
米10月対米証券投資(16日 6:00)
米FOMC(~16日)
12月16日(水) <国内>
11月訪日外客数(16:00)
<海外>
独12月製造業・サービス業PMI【速報値】(17:30)
ユーロ圏12月製造業・サービス業PMI【速報値】(18:00)
米11月住宅着工件数・建設許可件数(22:30)
米11月鉱工業生産(23:15)
FOMC声明発表(17日 4:00)
イエレンFRB議長記者会見
12月17日(木) <国内>
11月貿易統計(8:50)
日銀金融政策決定会合(~18日)
20年国債入札
<海外>
独12月Ifo景況感指数(18:00)
米7-9月期経常収支(22:30)
米新規失業保険申請件数(22:30)
米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数(22:30)
米5年インフレ連動国債入札
EU首脳会議(~18日)
プーチン露大統領の年次記者会見
12月18日(金) <国内>
日銀金融政策決定会合結果発表
黒田日銀総裁会見(15:30)
11月日本製半導体製造装置BBレシオ
<海外>
11月北米半導体製造装置BBレシオ
 何と言っても最大の注目はFOMCです。年末のクライマックス。




CFTC建玉明細 2015/12/08現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
26,400
94,450
-68,050
246,055
NY
162,764
143,141
19,623
394,128
NY
70,591
49,331
21,260
162,458
NY白金
52,171
30,700
21,471
76,192
NYパラジウム
17,545
9,866
7,679
26,006
NY原油
480,088
282,214
197,874
1,713,573
シカゴコーン
333,786
312,565
21,221
1,280,685
シカゴ大豆
137,823
148,603
-10,780
698,467


「金」は買い越し回復。先週の切り返し後ですので当然と言えば当然。「原油」のショートポジションがやはり増加しています。「コーン」はまた買い越しが回復してきています。


来週はいよいよ相場が動きそうです。
よろしくお願いいたします。








2015年12月11日金曜日

逆クライマーズハイ

おはようございます。
昨晩からの激しい雨も過ぎ去り、台風一過のような突風と熱気が襲っています。

米株式は下値抵抗の動きから小反発。NYダウは17574.75ドルの+82.45ドル。ドル円も戻し121円台後半から現在東京市場では122円台に上昇中。シティグループはこのドル安円高局面をドルの買い場として推奨し、来年にかけて10%上昇の見通しを示したようです。米10年国債利回りは2.23%。


【NY金 日足】
先週雇用統計発表後の1088.3ドルを抜けず、勢いがありません。チャート上では底入れを示すテクニカル的な見方も強まってきており楽観的な見方は少なくありません。注目されるは最大規模に膨らんでいる投機筋の『売り』がどのような動きになっていくのか・・・。


【東京金 日足】
 4200円を割り込んだことで買い方にとっては失望が広がります。とは言え、昨日でフロアポジションの買い越し幅は最大に拡大しており買い下がりの傾向は変わりません。東京立会い時間ではどうしても様子見ムードが強いようですが、海外ファンドは先週末の貴金属買戻しや、昨日のドル売りなど虎視眈々と何かを狙っていると考えられます。買い戻されるか、更に売り込んでくるのか、ファンドの動きに掛かっているように思います。一昔前のように一般投資家の投げはほぼ出ないと見るべきでしょう。

【東京白金 日足】
 日足ではMACDがシグナルをクロスするなどテクニカル的に買いの兆候が出ていましたが、勢いは消えています。10月の反転時は日足、週足でクロスしていましたが、現在週足でクロスするためには日柄が必要です。しかし、南アランドとの連動性が出なくなっており売り込みはもう臨界点に達しているとの見方もできます。正直非常に判断難しいところです。FOMCでの動きを見極めるべきか。

【東京原油 日足】
 今週に入り取組高が急増。1日の出来高も国内商品では今一番多い銘柄。証券界からのETN(上場投資証券)を通じた個人投資家の買いが要因です。昨年末から年初に起きた現象で規模は大きくなっています。ファンダメンタルズでは売り材料ばかり・・・。年初の勝ち組は?


【東京とうもろこし 日足】
国内ファンド機関店からの買戻しは約150枚。ただ、昨日は売り方も出現してきており突拍子もない換算を度外視した上昇は今後抑えられるかもしれません。


2015年12月10日木曜日

利上げ織り込みの動きが・・・

おはようございます。
風邪が流行っています。ご注意を。

来週15・16日が米FOMC。ここに向けて徐々に動きが出てきているような気配。
今月に入り上値が削られてきている米株式。今月の利上げを警戒した動きのようにもみられますが、12/3安値17425.56ドルを下回り流石に為替にもリスクオフの流れが出てきたのかもしれません。NYダウは17482.30ドルの-75.70ドルで終了し、一時安値は17403.51ドルまで達し直近安値を更新しています。ドル円は約1ヵ月ぶりの121円台へと円高の動き。


【NY金 日足】
 高値1085ドルまでありましたが、週末水準まではまだ届かず。しかし、ドル円がドル安円高に振れ出したことは、一連の米利上げを織り込んだ動きとみることができ、先週末の貴金属だけの買戻しとタイムラグがありましたが足並みをそろえる動きになる可能性もあります。FOMCまでは下値警戒が拭えませんが、先週の反発もありあまり下値を考えすぎるのも注意しないといけないかもしれません。下支えは1065ドル。


【東京金 日足】
 本日は円高による下落。先週末のドル建ての買戻しとタイムラグがありますが、合わせてみると米利上げを織り込みドル円は売られ、ドル建て金は買い戻されてきている動きです。安値更新のリスクもFOMCまで拭えませんが、買い方にとっては年内最後勝負をかける時と見ている方は多いはず・・・。下値は限られるかも。


【東京白金 日足】
下値警戒は拭えませんが、本日入電のドル安円高の動きはドル建て貴金属の上昇につながる可能性もあると考えられます。斥候買いを入れていくべきかもしれません。今週に入り、国内は取組高も減少しております。『閑散に売りなし』かも。


【東京原油 日足】
40ドル割れると20ドル台も・・・と警戒されていますが、深追いも限られてきているような動き。10月高値からは3段下げを演じておりこちらもドル安に対しての反発の可能性あり。


【東京とうもろこし 日足】
昨晩9日発表USDA需給報告 

         12月報告      予想平均                  予想レンジ           前月見通し        
期末在庫 17億8500万bus  17億6900万bus  16億9000万-18億5500万bus    17億3100万bus 

 供給面は変更なし。需要面でエタノール需要が伸び上方修正される一方、アルゼンチンの影響また、ドル高の影響からか輸出が下方修正され、差引きで需要減により期末在庫増加。

国内機関店は連日の動きは見られません。一般の買い方の動きで相場が振れている様子です。



2015年12月9日水曜日

インサイド

おはようございます。
朝晩の冷え込みが氷点下近くになってきました。

今週末、12月12日(土)に弊社アドバイザーによるセミナーをおこないます。ご関心のある方はぜひご参加ください。せん越ながら私も少々・・・。
https://www.okachi.jp/seminar/detail20151212.php


【今週の予定】
12月7日(月) <国内>
10月景気動向指数(14:00)
<海外>
独10月鉱工業生産(16:00)
ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
12月8日(火) <国内>
10月国際収支(8:50)
7-9月期GDP改定値(8:50)
11月景気ウォッチャー調査
30年国債入札
<海外>
中国11月貿易統計
ユーロ圏7-9月期GDP改定値(19:00)
米3年国債入札
12月9日(水) <国内>
10月機械受注(8:50)
11月マネーストック(8:50)
<海外>
中国11月消費者物価【CPI】(10:30)
中国11月生産者物価(10:30)
米10年国債入札
米農務省需給報告
12月10日(木) <国内>
10-12月期法人企業景気予測調査(8:50)
11月都心オフィス空室率(11:00)
<海外>
BOE金融政策委員会(21:00)
米新規失業保険申請件数(22:30)
米11月輸入物価(22:30)
米11月財政収支(11日 4:00)
米30年国債入札
ノーベル賞授賞式
12月11日(金) <国内>
メジャーSQ
11月工作機械受注(15:00)
<海外>
米11月小売売上高(22:30)
米11月生産者物価(22:30)
米12月ミシガン大学消費者信頼感指数【速報値】(12日 0:00)
先週のECB理事会から米雇用統計にかけてのビッグイベントに比べると今週は控えめな発表の印象ですが、本日は中国経済指標が出るなどうかうかはできません。



CFTC建玉明細 2015/12/01現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
31,228
106,129
-74,901
253,505
NY
158,792
149,042
9,750
390,940
NY
72,909
51,019
21,890
163,286
NY白金
51,856
33,111
18,745
76,282
NYパラジウム
17,655
11,081
6,574
26,853
NY原油
475,582
267,104
208,478
1,661,176
シカゴコーン
336,850
335,879
971
1,300,942
シカゴ大豆
133,256
159,464
-26,208
688,485


掲載が遅くなりました。注目されている貴金属の売り込みは今年は最大規模(=買い越し幅が最小)です。2013年にバーナンキ前FRB議長から出口戦略にむけての金融政策変更の発表があって以来の水準。ドル円はあまり変化なし。「コーン」は前週売り越しに転じていましたが再度買い越しに。


先週末の米雇用統計の発表で12月利上げがほぼ織り込まれた中、金利上昇ペースは緩やかなものになるとの見通しで貴金属は買い戻しが誘われ大幅な上昇となり長大陽線を引きました。しかし、今週に入り同日おこなわれたOPEC総会では価格下支えの決定打なく失望感が強まり原油価格が40ドルを下回り、他商品、株式にも影響を及ぼしました。今週は・・・。


【NY金 日足】
 米雇用統計の発表後、買戻しにより大幅に反発をしましたが続かず。売り込まれた反動は確かにあった様子ですが、肝心の『ドル高』は維持されており為替市場での巻き戻しの動きが出ていません。ドル安が伴わない上昇は限定的となってしまっているようで買い方にとっては肩透かし。ただチャート上では好転に向かっている動きとも取れますので次回高値1088.3ドルを上抜けて入った場合はついていくべきでしょうか。それまで15・16日のFOMC前には難しいかどうか・・・。

【東京金 日足】
 フロアポジションは大幅上昇の7日分では売り手口、8日昨日の下げ場面では買い手口が目立っています。取組高もこの2日で減少しており取組増加による盛り上がりがありません。年末要因もあり上昇も一筋縄ではいかず。また最近では日経新聞をはじめ、業界紙でもやたらNY金のファンドポジションの記事が目につきます。これもどうか・・・?と。


【東京白金 日足】
こちらも「金」同様の動き。テクニカルでMACDをご覧になっている方はこの反転はうまく拾えたのかもしれません。しかし利食いチャンスも今のところはワンチャンスだった形。本日転換線も下回り力強さが続かず。原油安、中国景気減速は「金」よりもダメージを受けます。下値警戒はまだ拭えず。


【東京原油 日足】
どこで歯止めがかかるか読めない下抜けとなりました。インドネシアのOPEC理事は30ドル割れで緊急総会の招集する可能性について触れていますが、今のところOPECに対しては失望感が強く影響は少ないようです。EIAは来年の生産量見通しは下方修正しているものの価格見通しもひきさげていますので、実際の供給減少がおこなわれてこないとダラダラムードが払拭できません。


【東京とうもろこし 日足】
ファンド機関店は買い戻しを強いられている様子ですが、枚数規模ではまだ小さく上昇の要因は一般の買いによるものかもしれません。上値が出てくると利食いの動きも出やすく気配が少ないため下げも大きくなってしまいます。チャート上では基準線が下値抵抗となっていますので、基本的には押し目買いスタンスで良いと考えています。


~ 今晩現地9日発表USDA需給報告 事前予想 ~

           予想平均                 予想レンジ            前月見通し       前年実績     期末在庫 17億6900万bus  16億9000万-18億5500万bus     17億6000万bus  17億3100万bus