2015年2月18日水曜日

「金」 一般手口は買い転換

お疲れ様です。
今日は朝から雨脚模様で降雪も予想されています。

中国は本日から春節入り。昨日から開かれていた日銀金融政策決定会合は正午前の政策発表で現状維持を決定。追加緩和を期待していた向きからの失望売りもあり、一時118円台までドル円は急落しました。

【NY金 日足】
中国の春節入りやギリシャとユーロの協議の行く末を楽観した見方からNY貴金属は大幅に下落しました。ファンダメンタルズよりも、下値抵抗をしていた100日移動平均線を下回ったことが大幅下落の要因と思われます。安値1203.3ドルと一目均衡表で上昇トレンド最後の砦、雲の上限まで差し掛かってきました。1300ドルまで上げた勢いからここまでの下落は予想していませんでしたが、これが相場なのか・・・。先日も指摘したとおり、結果論としてCFTCの建玉推移から今回の下げではロングの手仕舞いのみの動きであり、反発のために必要な売り込みが見られませんでした。2/11以降の下げ局面ではどのような内訳で下げてきているのか?目先は雲の抵抗に期待したいところですが、米国の利上げ観測、欧州の量的緩和、北欧諸国のマイナス金利、の環境の中、「金」の優先順位はまだ低いのでしょうか。

【東京金 日足】
TOCOMの非当業者委託玉の推移は先週より買い越しに転じてきています。弊社フロアポジションも本日より買い越しへ。基準線を割り込み、あっさりと雲上限まで下落してきました。遅行線は26日前の価格と交差。買い方最後の砦となります。本日も手口は「買い」。

【東京白金 日足】
雲を下抜け急落。10月からの上昇1/2ラインも崩れました。中国、ギリシャなどの要因から需要低迷と「金」が買い下がっている手口から逆に売られやすくなっているのかもしれません。「金」と比較して押しの場面は深くなっていました。反発は「白金」単独でというよりも貴金属全体の流れがないと厳しいのかもしれません。しかし、ゴムは自動車販売好調から上昇しており、欧州の自動車販売も決して悪くはありません。ギリシャ協議の進展でどうなるか・・・?

【東京原油 日足】
 動きが鈍くなっていますが、チャート上でも力関係が買い方有利となっているのは明らかのように判断しています。下げる場合は利食い先行によるものと考えられますので、新規参入は押し目待ち。

【東京とうもろこし 日足】
つなぎチャートでは好転した様子。たとえ、つなぎ足でも好転している以上ついていかないといけないのかも知れません。ウクライナ停戦合意にもかかわらず戦闘が続いていることから、東欧生産の多い小麦が上昇しています。流れとしては上を向いていきながら、エントリーを考えます。