2015年8月7日金曜日

8月相場

おはようございます。

前回のセミナー以降、しばしブログをお休みし、申し訳ございませんでした。
また、再開していきますので今後ともよろしくお願いいたします。


昨日から高校野球甲子園大会が始まりました。毎年この時期になると、国内市場はやや閑散ムードとなってしまうのですが、今年の場合は特に貴金属を買い持ちしている一般投資家の方々も多いと思われ、来月9月には早ければ米国の金利引き上げがおこなわれる可能性もあるため、夏休みといってもなかなか気が休まらない8月になりそうです。


さて、今晩は米7月雇用統計です。9月利上げがあるのかどうか非常に重要な時期の発表となります。9月16・17日に予定されているFOMCまで今月と来月の雇用統計が雇用回復をはかるの試金石となりますので注目度合いは普段以上となるのは必至ですし、それに対する相場の動きも警戒されることになります。さあどうでますか?

【NY金 日足】
先般指摘したとおりCFTC建玉明細での買い越しは減少が続いており先週発表でネット24,465枚の買い越し。2013年に米バーナンキ前FRB議長が金融緩和の縮小を発表して「金」が売り込まれた7月にネット買い越し16,557枚というのがここ数年のミニマム。長期に下げ相場となるのであれば売り越しになることも考えられますが、米国以外の欧州や日本ではまだ金融緩和がつづいており、現実的にはどうなのか?ドルの独歩高で新興国通貨も下げ、資源国通貨の下落も現在下げてる要因のひとつ。チャートは上を向いていませんので、売り方優勢の展開ですが下値が堅いとも見えます。

【東京金 日足】
国内はドル円の切り返しもあり、NYに比べやや上を向き出してきた形です。フロアポジションでも先月安値をつけた7/24が買い越しのMAXになっています。ここ数年ではこのフロアポジションは難局を乗り越えながらも当たっています。

【東京白金 日足】
 下げても下げても戻らない相場。トレンドはわかりやすい下げトレンドですが、正直一般投資家の大多数が苦しめられているのではないでしょうか。ギリシャ問題で下げ、中国問題で下げ、現在は南アランド安も要因に。見切りはどこかでつけないことには・・・。

【東京原油 日足】
 正直ノータッチ。崩れないと見ていましたが結局昨年末の水準まで迫ってきました。この下げが何かを予兆しているのか、不気味です。昨年末はいわゆる投資家たちがETFなどにより下支えをしました。NYダウとも密接した関係があるかもしれません。

【東京とうもろこし 日足】
ファンドが踏み上げて上昇。買い越しに転じて天井をつけ暴落。受粉期も問題なく経過しており、結局需給にかえってきました。国内ファンド機関店のポジションは小さく方向感を掴めません。昨日は大きく上昇しましたが、NHKの報道が買われた材料とも・・・(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150806/k10010179781000.html)。
 来週12日がUSDA需給報告です。これまで単収についてはイールドカーブによる机上の計算で予想されてきましたが、長雨の影響など8月は実地調査が反映され数字の変化が起きやすくなります。まだ決め打ちすることは難しく需給報告を待ってから戦略を立てたほうが良さそうです。

講釈だけではいけませんね。当てるように精進いたします。