2016年2月29日月曜日

3月はイベントづくし

お疲れ様です。

本日で2月も終り、イベントの多い3月を迎えます。G20では通貨安競争を回避すべきとの見解で一致していますが、実際の効果はこれから。
まず、今週は米大統領選挙のヤマ場「スーパーチューズデー」を迎えます。民主党クリントン氏、共和党トランプ氏が現在有力になっています。米国経済指標は先週末に発表された個人消費が堅調で週末に米2月雇用統計を迎えます。3月追加利上げが危ぶまれている市場ムードに再び追加利上げ観測が強まる可能性は否定できません。
また週末からは中国全国人民代表会議が開かれ、13次5ヵ年計画が打ち出されます。2010年比で2020年にGDPを 倍増させるために必要な経済成長は6.5%。年明けから世界経済の不安の元凶となっていただけに初日の李克強首相の政府活動報告が注目されます。


【今週の予定】

2月29日(月) <国内>
1月鉱工業生産(8:50)
1月商業販売統計(8:50)
<海外>
米2月シカゴPMI(23:45)
米1月中古住宅販売仮契約(1日0:00)
3月1日(火) <国内>
1月家計調査(8:30)
1月失業率・有効求人倍率(8:30)
10-12月期法人企業統計(8:50)
10年国債入札
<海外>
中国2月製造業PMI(10:00)
中国2月財新製造業PMI(10:45)
米2月ISM製造業景況指数(2日 0:00)
米1月建設支出(2日 0:00)
米2月新車販売台数
豪州準備銀行政策金利発表
スーパーチュースデー(米大統領選挙の予備選・党員集会集中日)
3月2日(水) <国内>
2月マネタリーベース(8:50)
<海外>
豪10-12月期GDP(9:30)
米2月ADP雇用統計(22:15)
米ベージュブック(3日 4:00)
3月3日(木) <海外>
ブラジル10-12月期GDP(21:00)
米新規失業保険申請件数(22:30)
米2月ISM非製造業景況指数(4日 0:00)
米1月製造業受注(4日 0:00)
3月4日(金) <国内>
1月毎月勤労統計調査(9:00)
<海外>
米1月貿易収支(22:30)
米2月雇用統計(22:30)





CFTC建玉明細 2016/2/23現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
92,376
39,642
52,734
257,064
NY
227,381
82,403
144,978
445,290
NY
83,189
21,262
61,927
174,697
NY白金
46,701
13,194
33,507
64,316
NYパラジウム
16,049
12,216
3,833
28,091
NY原油
533,268
327,412
205,856
1,776,696
シカゴコーン
352,827
377,627
-24,800
1,355,719
シカゴ大豆
149,699
179,076
-29,377
713,828


「金」はやはり買い越しが大幅に増加していました。新規買いのみならずショートカバーも見られNYは目先買われ過ぎの判断ができると考えます。「銀」「白金」は緩やかに買い越し拡大。「パラジウム」は買い越しを縮小させています。「ドル円」は着実に円買いドル売りを増やしている様子。「原油」は集計日では買い越しが拡大しています。持ち合いの動きのなか抜けたときにこの動きが続いていくかどうか・・・。穀物は「コーン」「大豆」ともに売り越し縮小へ。


【NY金 週足】
 先週は予想を1240~1160ドルとしていました。実際は高値1254.3ドル~安値1202.5ドル。1200ドルを割れず堅調と見られますが、一方上値も直近高値1263.9ドルを抜くことができていません。CFTCでもかなり買い越しが拡大してこの水準となると上昇余力がまだ弱いとも見ることができます。強力なファンダメンタルズ、あるいはテクニカル上の時間的、価格的な調整がまだ必要に感じます。今週は1250~1150ドルの見通し。


【東京金 週足】
先週の予想は4450~4220円。実際は高値4458円~4343円でした。ドル建ては重たさを感じておりますが、当然国内は円安の影響も出るため下値は狙えず。上がらずとも下値は深くなさそうです。しかしドル建ての上昇パワーは弱いと見ているため、上抜くには円安が条件になりそう。ただ相場としては6週上げて高値更新が停まっているため目先は調整のレンジ相場か・・・。今週の予想は4500~4270円。


【東京白金 週足】
先週予想は3530~3250円。実際は高値3446~安値3325円。上値取れず期待はずれ。高値3479円(2/15)から本日まで150円以上下げており、簡単に反発するのは難しくなってしまった感があります。「金」とは異なり下値からの上昇幅が少なかったため、勢いが停滞してしまうと後が続きません。ただ1月の安値で底打ちしているとすれば今週の米国・中国の材料で動き出す可能性もあり現在の水準ではやはり買い方針を維持させていく考え。今週の予想レンジは3530~3260円。


【東京原油 週足】
先週の予想は30000~18000円の持ち合い予想。実際は高値24300~安値22210円とボラも低く、三角持ち合いの先っぽとなり狭まっています。雇用統計か中国全人代がきっかけとなるか。チャートからはやや持ち合いから抜け出す感も出てきています。現状供給過剰は改善されていませんが、WTI40~50ドルは相場としての可能性はあり、一旦の戻しを期待します。 今週予想は30000円~22000円。


【東京とうもろこし 週足】
週足チャートは好転できず。まだ下値探りの展開は否めず。

アウトルックフォーラムで発表された予測は

・作付面積 9000万エーカー(昨年度8800万エーカー)
・単収 168.0ブッシェル(昨年度168.4ブッシェル)
・生産高 138億2500万ブッシェル(昨年度136億100万ブッシェル)
・期末在庫 19億7700万ブッシェル(昨年度18億3700 万ブッシェル)

予想値からは反発の展開は難しいです。





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2016年2月26日金曜日

まだ持ち合いのなか

おはようございます。
菜の花も咲き始め春の訪れを感じます。

米国1月耐久財受注が前月比+4.9%と市場予想を大きく上回り株式市場はこれを好感。NYダウは前日比212.30ドル高の16697.29ドルで終了。1月の経済指標はチラチラと良好なものが出てきており、本日から始まるG20を前にリスクオンムードが漂い始めてきています。ドル円は113円台を回復。ただ債券市場はまだ市場不安を拭えていないようで長期金利は低下し、米10年国債利回りは1.72%。


【NY金 日足】
株価上昇でリスクオンムードが漂ってくる中、長期金利は依然低いまま。 まだ高値からの日柄も浅く、上値抵抗を意識しながらの動きだとは考えていますが、抜けてしまえば勢いを否定できません。しかし3月イベントが多く控える今では高値追いは避けたいところ。予想レンジは1280~1205ドル。


【東京金 日足】
 東京も為替の影響はあれど、NYと同じような水準。こちらも日柄は浅く上値を突き抜ける勢いがつくかは疑問ですが、2匹目のドジョウはいても3匹目のドジョウはいないのが相場。状況的には一時的に上抜けの可能性も少なくありません。ただやはり3月に大きなイベントが控えていること、また現在の金利水準を考えると大幅に低下していくよりもリスクオンとなった場合に債券安から金利が一時的にも急激に戻る可能性もあり、高値追いは禁物と考えます。予想レンジは4490~4360円。


【東京白金 日足】
 世界第二位の白金鉱山会社が昨年後半6ヶ月間で価格低下のなか生産量が拡大していたことが明らかになり弱材料と捉えられ下落。ドル建てでは直近安値を下回り右肩下がりの動き。ただ崩れるような下げではなく上値抵抗前の足踏みの動きと考えます。国内は低ボラのなかレンジの動き。リスクオンへの反応に期待しています。予想レンジは3480~3290円で変わらず。


【東京ドバイ原油 日足】
先般のサウジ・ロシア・カタール・ベネズエラ4カ国の会合が再び3月に開かれるとの報道。WTIは上値を試しそうな気配。東京市場はご覧のように三角持ち合いのなかにあり、持ち合いからの放れまであと少しか・・・。G20、中国全人代がタイミングになるかも。予想レンジ26000~21000の持ち合い。


【東京とうもろこし 日足】
アウトルックフォーラムでの作付け面積拡大予想でシカゴも軟調。数字を見てからの判断でいいと考えます。




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2016年2月25日木曜日

季節はまだ移らず

おはようございます。
今日は大寒の日に迫る寒さのようですが、朝はいつもと同じような寒さで氷点下まではありませんでした。しかし、道端には菜の花も咲き出してきており春は近くまで訪れています。

NY株式は原油価格の動きどおり序盤は軟調な動きでしたが、サウジのヌアイミ石油相が前日に名言した「減産はない」を否定したことから原油価格が反発。NYダウも前日比53.21ドル高の16484.99ドルまで回復しました。ドル円はリスク回避の動きから111円割れに迫る水準まで円買いが進みましたが、その後株価上昇とともに切り返し112円台を回復して落ち着いています。米10年国債利回りは1.75%に上昇。


【NY金 日足】
前回の戻り高値1240.6ドル(2/18)を取り直し昨晩は1254.3ドルまで上昇。その後は原油、株価反発から下落しましたが、上への動きは依然根強いようです。現在米10年国債利回りは1.75%。直近高値1263.9ドル(2/11)まで上昇したときは1.53%まで金利は低下しました。「金」が上値を取るには金利から見ればこの1.53%よりも更に低下する局面が条件になると考えられます。一時的には高値トライの可能性もありますが、オシレータは逆行になり積極的には・・・。予想レンジは1275~1185ドルで下値変わらず上値拡大。


【東京金 日足】
上値を追ってはいけない相場。大勢は大きく転換しかけている相場ですので、売り方針までは考えず。日中で高値近い4400円台をつけてくると買い方も回転が効きますが、現状はここ最近の安値で買っていてもそのまま見ていく水準。一方売り方はじっと下げを待っています。売り買い陣営ともに戦局を睨んでいる状況。勝負時ではありません。予想レンジは4450~4320円。


【東京白金 日足】
「金」同様、売り買い均衡。ただ下値は浅いと判断しています。予想レンジは3480~3290円 。


【東京ドバイ原油 日足】
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間原油在庫は前週比350万バレル増の5億760万バレル。前日のAPI発表の数字とはズレがありました。前日の発言をあっさり否定し、それにより原油価格は右往左往。方向感がなく持ち合いを続けています。そんななか、ウォール街では著名投資家が石油関連銘柄の株式を買い増してるとのこと。このことが後々吉と出るか凶と出るかは判りませんが、落ちてくるナイフを掴むのが他人とは違うところなのかも知れません。直近安値18970(1/21)から日柄は25日です。予想レンジは26000~21000円。


【東京とうもろこし 日足】
本日からアウトルックフォーラムが開催されます。作付け面積予想が注目されます。先限買い店筆頭は○○○。




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2016年2月24日水曜日

3月シェールオイルショック?

おはようございます。
冷え込みが続きます。

昨日NHKで米国の石油事情について取り上げられていました。米国のシェール企業の多くが採算割れに見舞われており危機的状況とのこと。米シェール企業は債券を発行するなどして機関投資家投資家・ファンド、金融機関などから資金を調達し、また銀行などからも融資をうけています。その規模約100兆円。3月に金融機関等の融資先を見直す動きで財務状態の悪化している企業は融資を打ち切られてしまうとのこと。そうなると今生き残っている約1/3の企業が破綻に追い込まれてしまう可能性があり、100兆円のうち1/3の約30兆円の債権が焦げ付いてしまうことになります。

著名な投資家が先日「3月10日大暴落」とジムロジャース氏が唱えていました。そもそも量的緩和政策が失敗だったと現在の緩和マネーによるバブル終焉を予測しています。

3月にはECB、FOMC、中国全人代などイベントが多く控えています。昨日の米国の石油事情とともに気をとめておかないといけないのかも知れません。


米株式は原油安を背景に下落し、NYダウは前日比188.88ドル安の16431.78ドル。 ドル円は欧州、米国の経済指標悪化が続きリスク回避の円買いドル安が進み111円台をつけています。米10年国債利回りは1.72%に低下。



【NY金 日足】
原油安の動きで不安が募ります。リスク回避の動きで金利が低下し、「金」も買われています。勢いづくのかまだ判りませんが、高値からの日柄を考えればまだ切り返しが早いように考えています。高値追いは避け、3月までの推移を慎重に考えます。予想レンジ1235~1185ドル。


【東京金 日足】
高値持ち合いの団子が出来てきています。これが上値の抵抗となり国内は勢いづかず。 新たな仕掛けをしづらい状況になっています。予想レンジ4420~4300円。


【東京白金 日足】
下を取りきるような崩れには至っていませんが、目先の重たさも感じます。ボラが低下してくる流れですが嵐の前の静けさかも。目先上値は重たさがあるものの強気方針を堅持。予想レンジは3420~3290円。


【東京ドバイ原油 日足】
今朝方の米石油協会(API)が発表した米原油在庫は前週比710万バレル増の5億620万バレル。市場予想の340万バレル増を大きく上回りました。サウジのヌアイミ石油相は米国内での講演で増産凍結を支持したものの「減産はない」と明言。この発言を受けてWTIが大きく切り下げています。
国内チャートは三角持ち合いを形成。上っ放れか下っ放れか・・・。増加の反面、処理量も増加しており協調減産に対しての材料も飽きがきており、今週G20やその後の中国全人代でリスクオンムードが戻ると見て個人的には上っ放れを予想していますが・・・。予想レンジは変わらず30000~18000円。


【東京とうもろこし 日足】
直近高値21570円(2/19)を越えられず。ファンド機関店の乗り換えは1/3 が残っています。

アウトルックフォーラムを前に作付け面積アナリスト予想が出ています。
コーン 8964万8000エーカー   昨年実績 8800万エーカー
大豆  8330万2000エーカー   昨年実績 8350万エーカー

このアウトルックフォーラムの予測数字はその後のUSDA需給報告のベースになります。




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2016年2月23日火曜日

NYダウ16500ドル突破

おはようございます。
春は近づきつつありますが、今週はまだ冷え込むようです。

原油価格が上昇し、株価も上値抵抗だったラインを回復。NYダウは16500ドルを越え、前日比228.67ドル高の16620.66ドル。国際エネルギー機関(IEA)が米国シェールオイルの生産量が減少する見通しを示し需給改善の期待が膨らみました。ドル円は113円あたりで推移。今週26・27日に開かれるG20において米ルー財務長官は各国に積極的な財政出動を働きかける考えで世界規模での財政政策による景気回復が期待されます。米10年国債利回りは横ばいの1.75%。


【NY金 日足】
 株価の上昇により安全資産の魅力が薄らぎ上値が切り下がってきています。1260ドル台まで買い進まれた反動安は避けられそうもありません。調整としての下げは見ておく必要があると判断しています。予想レンジ1228~1180ドル。


【東京金 日足】
高値4479円(2/15)からすでに100円以上の下げ。買い方の値洗いはマイナスを多く含むようになってきており買い方の手が停まっています。かと言って売り方は大半4300円乗せから売り出してきており売り方も手薬煉引いて下落をただ待っている様子。4320~4300円を視野に下落してくる展開と見ます。そこで停まってくれるかどうか。G20はリスクオン派の材料になる可能性があり、その時の為替動向を見ながら再度買いを入れていく水準を探っていく考えです。予想レンジは4390~4270円。


【東京白金 日足】
 チャート的には息切れ相場。目先売り転換しそうにも見えますが、おそらく3271円(2/3)を下回らない限り売り転換の流れにはなりにくいと考えています。今週のG20、また来週末からの中国全人代の経過で中国に対する見方がリスクオンになってくると大きな上昇の可能性が高くなると判断して買い維持のまま様子をみていく方針です。予想レンジは3450~3250円。


【東京ドバイ原油 日足】
国際エネルギー機関(IEA)の 需給均衡見通しによりWTIが持ち直しています。国内はレンジ相場のなかにあり抜け出すタイミングを待つ構えで見ていきます。抜け出せばやはりついて行くべきでしょう。予想レンジは30000円~18000円でまだレンジ相場を予想。


【東京とうもろこし 日足】
今週25・26日に米農業展望会議(アウトルックフォーラム)が控えています。これで天候相場入りとなりますが、アルゼンチンの非常事態宣言が出るほどの洪水被害がどの程度まで及ぶかも重要になりそうです。




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2016年2月22日月曜日

3月を控えて

 今年は米大統領選挙の年。民主・共和各党予備選がおこなわれており、民主党クリントン氏、共和党トランプ氏が有力になってきており、終盤戦スーパーチューズデーを迎えます。そして7月には各党指名候補を選出し、11月8日に各党代表同士の最終決戦です。

 新しい政権が生まれるときは世界中どの国でも期待が募ります。よく米大統領選挙 のある年は・・・というようなアノマリーがありますが、無視できるものではありません。



【NY金 週足】
前週の見通しは1300~1170ドルとしていました。実際は高値1240.6ドル~安値1191.5ドルのレンジ。高値1263.9(2/11)の値を再び取り戻すことができず勢いが停滞しています。CFTC建玉明細からもかなり買いが傾いてきており一旦の調整時間を要するのは否めないと見ています。問題はどこまで下げてくるか。大局はチャートをご覧の通り先行スパンがクロスしてきており昨年からの下降トレンドを脱してくる前兆とも受け取れます。現在金利動向とも相関関係が深く、来月3月多くのイベントが控える前、今週は調整の時間帯と捉えます。予想レンジは1240~1160ドル。


【東京金 週足】
前週の予想は4570~4270円としていました。大きなボラティリティを期待はしていましたが、結局は高値4479円~安値4360円の期待ほどではないボラのレンジ。一旦勢いが停まってしまうと東京市場は再び勢いを取り戻すまでは相当期間時間が必要になると考えています。NY同様調整時間入りと捉えていますが、売り方針として相場を見るつもりは今のところ考えていません。押し目としての下げを見極める週になると考えます。ドル建て停滞とともにドル円も再び112円台へと上値の重い展開が続きそうです。予想レンジは4450円~4220円。


【東京白金 週足】
前週の予想は3700~3270円としていましたが、結局は高値3479円~3405円と小幅レンジで「金」同様勢いが停滞。週足でみれば買い方は勢力を取り戻すことが出来ていません。「金」が調整となれば当然上値の重い展開も予想されますが、一方株価上昇などによる底上げ期待もあります。取組高減少から深い下げに至る可能性は低いと考えて強気方針で推移を見守る方針。予想レンジは3530~3250円。


【東京ドバイ原油 週足】
相変わらずサウジなどの協調減産についての材料で一喜一憂。前週は30000~18000円の予想レンジでしたが、結局は高値25250円~安値21530円の往来相場。供給面での材料に振り回されていますが、本格的な上昇へと発展するためには需要面の改善も必要と考えます。予想レンジは30000~18000円と変わらず。下値探りながらも反発を繰り返し持ち合いの展開を予想。


【東京とうもろこし 週足】
 新甫3月限が生まれ、意外にも期先が堅調です。ファンド機関店の乗り換えの動きから当初期先2限月は逆ザヤを予想していましたが、天候相場も近づいてきており思いのほか買い気が強いのか・・・。本日、南米での洪水被害の一報が入っており動意づいてくれることに期待しています。

「サヤの変化は相場の変化」でしょうか・・・。





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2016年2月20日土曜日

セミナー終了

こんにちは。

本日セミナーを無事終了いたしました。
雨の中、わざわざお越しいただきありがとうございました。

昨年から、毎月第3土曜日を基本として弊社外務員による勉強会のセミナーをおこなっています。某取引員とセミナー日程が重なるところですが、敢えてこの日におこなっております。来月は3月19日(土)の予定となっておりますので、ご都合よろしければご参加お待ちしています。

なお、本日のセミナー資料をご希望の方は下記をクリックしてお申し込みください。また定期的なレポートなどのご希望もありましたらお申し込みください。


こちらからお申し込みください。




【来週の予定】
2月22日(月) <海外>
独1月製造業・サービス業PMI【速報値】(17:30)
ユーロ圏1月製造業・サービス業PMI【速報値】(18:00)
2月23日(火) <国内>
40年国債入札
<海外>
独10-12月期GDP改定値(16:00)
独2月Ifo企業景況感指数(18:00)
米12月S&Pケースシラー住宅価格(23:00)
米1月中古住宅販売件数(24日 0:00)
米2月CB消費者信頼感指数(24日 0:00)
米2年国債入札
2月24日(水) <国内>
2月末権利取り最終売買日
<海外>
米1月新築住宅販売件数(25日 0:00)
米5年国債入札
2月25日(木) <国内>
2年国債入札
<海外>
米新規失業保険申請件数(22:30)
米1月耐久財受注(22:30)
米12月FHFA住宅価格指数(23:00)
米7年国債入札
2月26日(金) <国内>
1月全国消費者物価【CPI】(8:30)
<海外>
米10-12月期GDP改定値(22:30)
米1月個人所得・個人支出(22:30)
米2月ミシガン大学消費者信頼感指数【確定値】(27日 0:00)
G20財務相・中央銀行総裁会議(~27日 上海)





CFTC建玉明細 2016/2/16現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
84,518
36,617
47,901
248,985
NY
209,101
91,741
117,360
428,912
NY
80,249
21,532
58,717
166,645
NY白金
47,719
15,625
32,094
64,876
NYパラジウム
17,197
11,509
5,688
28,117
NY原油
517,940
358,953
158,987
1,840,051
シカゴコーン
347,100
388,044
-40,944
1,407,062
シカゴ大豆
144,332
199,913
-55,581
746,016


「金」はショートカバーが見られ買い越しが拡大。高値1263ドルの時はこの水準から更に買い越しが積み上げられたと予想され買われ過ぎの警戒域に入ってきています。対する「ドル円」もやや円買いドル売りポジションが増加。「原油」はロングが手仕舞われ買い越し縮小。穀物は「コーン」が再び売り越しを拡大させ、「大豆」は売り越しを縮小。


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2016年2月19日金曜日

株価足踏み

おはようございます。
好天が続いていますが、明日は天気が崩れるようです。

米株式は反落。経済指標の強弱マチマチと原油価格についてのイランへの懐疑的な見方が払拭しきれておらず不安がまだ残っています。NYダウは前日比40.40ドル安の16413.43ドルと上値16500ドル乗せならず。ドル円は大幅な動きはありませんが、114円台を維持しきれず113円台後半。米10年国債利回りは債券相場が買い戻されて1.74%に低下。


【NY金 日足】
 株価上昇の動きが一旦停まり、債券が買い戻された様子。長期金利が低下し「金」は再び買われました。前回高値まで届くことはなく勢いは感じません。調整の時間帯と判断しています。レンジ予想は1240~1170ドル。


【東京金 日足】
高値が出やすいのは夜間立会い時間。東京時間になり円高もありますが、やはり売り圧力は強いです。調整の時間帯。予想レンジ4470~4310円は変わらず。


【東京白金 日足】
 可もなく不可もなく。狭いレンジを横ばい。方針変化なし。予想レンジも3530~3370円。


【東京ドバイ原油 日足】
イランについては懐疑的な見方が残ります。上値はまだ重い持ち合いのなか。予想レンジも26000~21000円と見方は変わりません。


【東京とうもろこし 日足】
原油反落とともに、エタノール在庫のだぶつき感からシカゴは小幅安。国内ファンド機関店は売玉を期先に乗り返しています。それに向かう手も多く、サヤは前回のように逆ザヤが進んでいません。方向感は材料難で掴みにくいです。






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セミナー案内

2月20日(土)に「外務員の相場展望 vol.4」弊社外務員による小規模セミナーを実施します。ご検討よろしくお願いいたします。
セミナー申し込みは申し込みフォームから、または下記までご連絡ください。
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2016年2月18日木曜日

米長期金利上昇続く

おはようございます。
夜明けの時間が日に日に早くなってきています。今年の冬は短く感じます。

株式市場も原油の上下によって揺れています。先日の4カ国非公式会談で産油量が1月水準で凍結され、これをイランにも要請をしイランも支持を表明とのことで原油価格が反発。発表された米経済指標は住宅着工は予想を下回ったものの、卸売物価指数は上昇してマチマチでしたが、鉱工業生産の上昇、また米FOMC議事録でも当面追加利上げはなしとの見方が広がりムードはリスクオン。ドルは買い戻され114円台。長期金利も上昇が続き、米10年国債利回りは1.82%に上昇。


【NY金 日足】
 上値から50ドル以上下げた水準では下げ過ぎ感から買い戻される動きもありましたが、株価も上昇してきてリスクオンのムード。長期金利の上昇も続いてきて債券離れが起きていると考えられます。当然「金」はリスク回避目的の魅力を欠き上値が限られています。調整の時間帯に入っていると判断しています。時間的、あるいは価格的な調整が必要かもしれません。予想レンジは1230~1170ドルに引き下げ。


【東京金 日足】
ドル建ての下げがあってもドル円で支えられる感がありますが、先日の高値で売りそびれた買い方は戻ったら売りたいのが本音。上値がやや重たいムードです。しばらくは米長期金利の上昇が考えられるため上値が限られ押し目としてどこまであるか見極めていきたいところ。予想レンジを4470~4310円に引き下げ。


【東京白金 日足】
 白金独自の材料は不足していますが、「金」に寄ったり「原油」「株」に寄ったりの動き。貴金属としては出遅れ感があり、また原油高・株高にも反応する要素は持っていると考えられます。チャート上でも売りに行く材料はないと判断し、買い方針を継続し買い乗せ場面を待つ構えです。予想レンジは3530~3370円に上値を切り上げ。


【東京ドバイ原油 日足】
先般の産油量凍結をイランにも協力を要請。イランも一定の支持を表明したことで反発しています。ただ個人的には経済制裁で今まで輸出を抑えられていたイランが、サウジなどに本気で同調するとは考えにくく、表向きな表明であったのではないかと懐疑的に見ています。春に向けて原油在庫も増加する可能性も高く、供給面だけではなく需要面でも強力な材料が必要でしょうか。予想レンジは26000~21000円と変わらず。


【東京とうもろこし 日足】
 チャートはシカゴ、東京共に好転。チャートだけで判断すれば「買い」かもしれません。ただ時期的には天候相場へのまだ移行段階で大きな上昇トレンドを形成していくとは考えずらく、あくまで下げ相場のなかの戻りとみています。



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2016年2月17日水曜日

お金は何に使いますか?

おはようございます。
気温の変化が激しい今週です。

米株式は続伸。NYダウは前日比222.57ドル高の16196.41ドル。金融株中心に買い戻されている様子で先週までの下げの反動と見られます。期待されていたサウジ・ロシア・ベネズエラ・カタールの非公式会談では市場が期待する協調減産の合意には至らずに1月の産油量を凍結。取りようによっては増産しない?とも受け止められますが、市場の動きは失望売りへ。原油安を見て立会い道中は弱い動きでしたが、ここ最近の傾向と同様引け間際に盛り返すという動きが 続いています。
ドル円は原油安の動きでリスク回避の動きが見られるようですが、欧州の追加緩和の期待も強く対ユーロで堅調な動きになっています。ドル円114円を挟んだ展開。米10年国債利回りは1.77%に上昇。債券への資金の流れが一服か・・・。


日銀マイナス金利が昨日16日から実施されています。市場としては既に織り込んでいますが、ジワジワと実体経済に影響も出ているようです。国内上場各社は業績予想を下方修正しているにもかかわらず配当を維持、または増配へと動いているようです。企業、また投資家にとっても先行きが不透明とはいえ多くのキャッシュフローを抱えているメリットもなく今後企業は配当で株主還元へ、投資家は債券へまわせず株式市場へといった動きが予想されます。


【NY金 日足】
 3日陰線。先週の動きでやはり新規買いが多く膨らんだと考えられ、勢いが一服しています。米FRBが3月に向けてどういった方向で来るのか次の手を待つ動き。1200ドルを挟み上下一進一退の展開になりそうです。予想レンジ1240~1180ドル。


【東京金 日足】
 フロアでは買戻し、押し目買いの動きが出てきて売り越しポジションが縮小しています。目先は4479円(2/15)高値が一杯になってきている可能性が高いかもしれません。ただ日柄から言えば今週から来週までは高値を試す可能性も残しておりまだ崩れるには至らずと予想しています。予想レンジは4490~4330円と変わらず。


【東京白金 日足】
昨年末の山が越えられず。キッカケ待ち。jこれは貴金属の上げ、原油の上げ、株価の上げ、円安などどの材料でもいいように思います。相場としては底入れしていると考えられ上昇要因に反応しやすい環境に変化していると判断しています。予想レンジ3510~3370円と変わらず。


【東京ドバイ原油 日足】
昨日夕方に非公式会談産油量凍結の一報で大幅下落。市場が期待していた協調減産の合意には至らず。逆にとれば増産しないとも受け止めることができますが、事実上サウジ・ロシア・ベネズエラ・カタールのなかでは増産余力のあるのはサウジアラビアに限られており、増産抑止効果もほとんどないのが現状。上値は重く、下値を探る展開。予想レンジは26000~21000円と変わらず。


【東京とうもろこし 日足】
新甫3月限が発会され、ファンドのロールオーバーが見られていると思われましたが、結局その動きは昨日はまだありませんでした。1月限発会のときのように乗り換えが終了するまでは期先2限月は逆ザヤの圧力が強そうです。それ以外天候相場への端境期で材料難。




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